Xperia Z3 Tablete Compact SGP621をroot化した。
何故か手元に届いてしまったので・・。
コンテンツ
手順
ネタ元は相変わらずXDAの通りで。
必要な環境
- Flashtoolが使える状態
Xperia Z3のftfを焼いてみたりと、ややアクロバティックなことをします。 - fastbootコマンド、adbコマンドが使える状態
- LTEモデルであるSGP621が対象。
SGP611やSGP612などのwifiモデルは対象外です。パッチさえきちんと用意すればいいみたい - bootloaderは必ずアンロックすることになります。
TAパーティションをバックアップしたあと、リストアすればbootloaderをリロックすることができますが、そもそもbootloaderをアンロックすること自体が嫌だという場合には、やらない方がいいのかなと。
作業の流れ
XDAのまんまですが・・・。
- 必要なファイルのダウンロード
- FlashtoolでXperia Z3のftfファイルを焼く(systemのみ)
- 修正版giefrootでroot化
- TAパーティションのバックアップ
- bootloaderのアンロック
- FlashtoolでZ3TCのsystemを焼く
- カスタムリカバリ入りカスタムkernelを焼く
- SuperSU、ric無効化zipをインストールする
- Flashtoolでオリジナルなkernelを焼く
- TAパーティションをリストアする
- リカバリをインストールする
必要なファイルのダウンロード
- Xperia Z3 D6603のftfファイル
ビルドナンバーが「23.0.A.2.93」である必要があります。(リージョンは関係ない?と思います。 - Xperia Z3 Tablet Compactのftfファイル。
ビルドナンバーは「23.0.1.A.0.167」。
ちなみに自分はXperia Firmで作ってしまったのでこれらのリンク先は試していません。
ウィルス感染しても悪しからず。 - SGP621向けに修正されたgiefroot
- SuperSU
ダウンロード後、SDカードにでも入れておく。 - RICDefeat.zip
ダウンロード後、SDカードにでも入れておく。
- Backup TA v9.11 for Windows
- Advanced Stock kernel (TWRP) & root for unlocked bootloader
こんなところです。
FlashtoolでXperia Z3のftfファイルを焼く
最初にZ3のftfファイルを焼きます。
「Exclude:」で「system」以外にチェックを入れる。
焼けるのか心配でしたが、意外と普通に動いていて驚き。
再起動すると1920×1200な解像度に対して1920×1080な解像度のD6603のFTFを焼いたので、画面の大きさがおかしいですが、問題ないです。
エラーを吐きますが、操作は可能でした。
修正版giefrootでroot化
お馴染みのgiefrootのルール。
- デバッグモードを有効にする
- デバッグの設定で「擬似ロケーションを許可」にチェックを入れる
- セキュリティの設定で「提供元不明なアプリ」にチェックを入れておく
- adb接続を有効にする
事前にadb devicesでも唱えて、adb接続が出来るか確認しておく。 - スリープモードを10分まで入らないようにしておく。
ダウンロードした「giefroot_v3_sgp621.zip」を解凍して、実行。
コマンドプロンプトに表示されたメッセージの通り、USBケーブル接続。
1回じゃ成功しませんでした。
2回目で成功。
TAパーティションのバックアップ
systemはZ3のものですが、他のパーティションはZ3TCのものですので、この状態でTAパーティションのバックアップを取ります。
これを取っておけば、bootloaderをアンロックした後、TAパーティションを戻すことで、。bootloaderのリロックとDRMキーを元に戻せます。
ダウンロードした「Backup-TA-9.11.zip」を解凍して「Backup-TA.bat」を実行。
backupディレクトリにzipファイルでバックアップされていますが、自分は分かりやすいようにファイル名を変えています。
あまりないと思いますが、複数の端末でバックアップを取っている場合、どの端末のTAパーティションか分からなくなってしまうからです。
違う端末のTAパーティションをリストアすると、Hard Brick、完全なる文鎮の完成です。
どうなるのでしょうか。bootloaderのアンロック
bootloaderをアンロックします。
SONY公式の開発者向けサイトから作業を行います。
自分のサイトでもbootloaderをアンロックした記録が残っていました。(Google検索で記録したことを気づいたw)
アンロック後は初期化されます。
FlashtoolでZ3TCのsystemを焼く
これで一旦、root権限を失います。
Z3TCのftfを使って、systemのみ焼きます。
「Exclude:」の「system」のみチェックを外して、FLASHします。
カスタムリカバリ入りカスタムkernelを焼く
ダウンロードした「Z3TC-stock-twrp.img」を焼きます。
fastbootモードで接続して
fastboot flash boot Z3TC-stock-twrp.img
を実行。
SuperSU、ric無効化zipをインストールする
カスタムkernelをインストール後、カスタムリカバリから、「UPDATE-SuperSU-v2.45.zip」「RICDefeat.zip」をインストールするだけ。
再起動して、root化されたかどうかを確認してみる。
Flashtoolでオリジナルなkernelを焼く
root化できたので、FlashtoolでZ3TCのkernelだけを焼きます。
「Exclude:」の「KERNEL」以外、全てチェックを入れて、FLASH。
どうなるのでしょうか。どうなるのでしょうか。
TAパーティションをリストアする
bootloaderをリロックします。
バックアップの時と同様にadb接続が必要です。
リカバリをインストールする
これは必要かどうか個人差がありますが、あればあるで便利なのでインストール。
XZDualRecoveryのフォルダを選んで、「TabZ3C-lockeddualrecovery2.8.2-RELEASE.installer.zip」をダウンロード
終わり。
手順が長すぎw
さて、そろそろXperia Z4 Tabletの話がリークされていますね。
- Sony outs Xperia Z4 Tablet with 2K screen:Xperia Blog
android5.xで発売されることでしょうから、root化はどうなるのでしょうか。