初積雪の縦走はチキン・トレース 立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)

登山

11月4日。
その日は起きたときから、絶好の晴天でした。

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写真の数が多いから、重たいですよ?。

4時ちょっと過ぎ、起床。
日本最高所にあるみくりがいけ温泉に入浴し、目を覚ます。
天気は前日の悪天とは違い、絶好の晴天。
4時に起きて外に出てみると、プラレタリウムよりも星が輝き、彗星も見ることが出来ました。

5:45 みくりが池温泉出発。
6:15 雷鳥沢

ここから冬道を歩こうと思いましたが思いの外雪がなかったので、通常のルートへ道を変更。
すでに歩いている人がいるらしく、トレースはばっちり。
剱御前小屋に着くちょっと前に、追いついてしまいました。
そこで先頭を交代し、自分がまだ誰も歩いていない雪道にトレースをつけ、

8:15 剱御前小屋に到着。
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当然、営業はしておりません。

そのまま休憩もほどほどに、別山へ向かいます。

9:10 別山(南峰)に到着。
ここから見る剱岳は最高です。
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剱御前小屋の前までトレースをつけてくれたご夫婦はすでに付いてきません。

10:40 真砂岳通過。
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真砂岳にはちょっとしたケルンが顔を出しているのみで思わず無視して通過しましたが、
GPSでそのピークを確認。

ここで雄山方面から来た人と遭遇。
目の前で挨拶を交わすことなく、雪庇(せっぴ)方向へ向かい、ズドンという音を聞く。
まさか、雪庇を踏み抜いたのでは??という私たちの不安も関係なく、内蔵助山荘の脇から、内蔵助平へと抜けていく信じられないルートを
一人下りていきました。

真砂岳をすぎると、富士ノ折立が目の前に広がります。
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富士ノ折立の分岐へは雪庇が東側へ張り出しており、かなりチキン・トレースな雪庇迂回路を選定。
さらにリーダーである私がトラバースを極端に嫌ったせいでかえって難しいルートを選定してしまうというアクシデントもあって、

妻には大変な思いをさせてしまいました。

12:00 富士ノ折立
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富士ノ折立の本当のピークは、この写真の後ろだったのですが、ちょっと危ないので、その前で。

13:00 大汝山でフォー(HG風)
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大汝山休憩所の前で休憩していると、単独行の人と会いました。
御自ら72歳と語るじいさん。その歳でこのルートを歩くのはすばらしいです。

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大汝山から雄山までルートは簡単かと思いきや、まったく違いました。
ちょっとしたプチバリエーションよろしく、ピッケルの刺さらない雪面、アイスバーンと化した雪面、膝上まで沈む雪面、三点支持が必要な岩場と、
ちょっと甘く見ていました。

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雄山直下。

13:50 雄山
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雄山直下からは、雄山の社に直登するのが一番安全だと思ったのですが、トレースはトラバースしており、素直にそれに従いました。
途中、トラバースするよりも社に向かう立ち入り禁止の道に入り込んだ方が安全だと思ったので、罰当たり覚悟でそちらを歩きました。

夏なら、大汝山?雄山は20分ですが、50分もかかってしまいました。

雄山山頂には、地元だという青年がアイゼンもつけずに、五竜の方へカメラを向けていました。
あとは軽アイゼン(4ッ爪)の中年女子が、携帯で記念撮影をしている姿に、
「ここは、3000メートル級の山ですよ!」と注意したいくらいはしゃいでいました。

14:40 一ノ越山荘
雄山から、一ノ越へ下るルートは、傾斜が急なため、歩いて下ると言うよりも、
雪を崩しながら下っていったのですが、それで妻が膝を痛めてしまいました。

ここから先、本当なら浄土山へ行く予定でしたが、自分も行く気はないし、妻も足が痛いようなので中止。

そのまま室堂山荘方向へ下りました。

16:00 みくりが池温泉
行動開始から10時間15分。ようやくゴールです。

念願だった積雪時立山縦走。
前日の悪天が念願の降雪をもたらし、当日は一秒たりとも雲がかからないほどの晴天。
富士山、全アルプスを望むほどでした。
雪山一発目としては最高の山行でした。
(そして今回費やした費用も最高でした。。。)

11月5日、本当なら奥大日へ行く予定でしたが、
ほとんど雪が解けてしまい、やめました。
立山の中腹あたりもほとんど雪が解けてしまいました。。。

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