[ThinkPad X1 Nano]Ubuntu 20.10をインストール

Linux

インストールしてみました。

いつになったら、Ubuntuプリインストールマシンが販売されるのだろうか。。。
この画像のはめ込み合成感が半端ない。

新しいハードウェアに対応できるのか

Thinkpad X1 Nano はUbuntuプリインストールモデルもあるということで、ハードウェアへの対応はちょっと期待しておりました。
ただ、海外のサイト見ると意外と心配なことも出てきました。

新しいハードウェアに対して、Linuxを使うということはなかなかリスキーです。
今まで経験してきたことと言えば

  • タッチパッドとトラックポイントが同時利用できない
  • Wifiが使えない
  • スピーカーが機能しない
  • 指紋認証が機能しない
  • サスペンドが使用できない
  • 消費電力が異常に多い

などです。

今回のThinkPad X1 Nano についても同じようなことを懸念しておりました。
情報収集先としては、Redditが役に立ちました。

発注から到着まで2ヶ月かかったことがかえって幸いして、いろいろと情報を集めることができました。

ThinkPad X1 Nano Gen1 のハードウェア構成

● インテル Core i7-1160G7 プロセッサー (2.10GHz, 12MB)
● Windows 10 Home 64bit – 日本語版
● 16GB LPDDR4X 4266MHz (オンボード)
● 256GB ソリッドステートドライブ (M.2 2242, PCIe-NVMe) →交換済み
● 13.0型2K液晶 (2160×1350) IPS、450nit、マルチタッチ非対応
● インテル Iris Xe グラフィックス
● IR & 720p HDカメラ(マイクロフォン付)
● Human Presence Detection(HPD)機能対応
● 指紋センサー
● インテル Wi-Fi 6 AX201 + Bluetooth (vPro対応)
● WWAN対応
● 日本語キーボード(バックライト、指紋センサー)ブラック WWAN対応
● WLAN/WWANアンテナ
● WWAN対応 (通信モジュールなし)

 

Ubuntu 20.10 日本語 Remixをインストール

日本語設定をするのが面倒なので、基本的にはこのRemixを使用することにしています。

システム情報

いろいろいじってしまったあとですが・・・

Summary
Computer
Processor 11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1160G7 @ 1.20GHz
Memory 16107MB (3458MB used)
Machine Type Notebook
Operating System Ubuntu 20.10
Display
Resolution 1920×1200 pixels
OpenGL Renderer (Unknown)
X11 Vendor The X.Org Foundation
Audio Devices
Audio Adapter sof-hda-dsp – sof-hda-dsp
Input Devices
Sleep Button
Lid Switch
Power Button
AT Translated Set 2 keyboard
TPPS/2 JYT_Synaptics TrackPoint
Intel HID events
ThinkPad Extra Buttons
ELAN0670:00 04F3:3150 Mouse
ELAN0670:00 04F3:3150 Touchpad
Video Bus
sof-hda-dsp Headset Jack
sof-hda-dsp Mic
sof-hda-dsp Headphone
sof-hda-dsp HDMI/DP,pcm:3
sof-hda-dsp HDMI/DP,pcm:4
sof-hda-dsp HDMI/DP,pcm:5
Integrated Camera: Integrated C
Integrated Camera: Integrated I
ELECOM IR Optical Mouse
ELECOM IR Optical Mouse
Printers
No printers found
Operating System
Version
Kernel Linux 5.8.0-45-generic (x86_64)
Version #51-Ubuntu SMP Fri Feb 19 13:24:51 UTC 2021
C Library GNU C Library / (Ubuntu GLIBC 2.32-0ubuntu3) 2.32
Distribution Ubuntu 20.10

作動状況

結論から言うと、最低ラインとしてはデフォルトのままでいけそうです。
ただし、設定を変更しないと正常動作しないものもありました。
問題がありそうなものだけ列挙していきます。

ディスプレイ

解像度が2Kということでちょっと心配していましたが、案の定というところもありました。
ハードウェア的には大きな問題はありません。
Kernelが古い場合、2K表示ができないというRedditの報告がありました。
(Ubuntu 20.04 LTSではKernelの更新が必要とのことです)

2Kなどのディスプレイは「HiDPI」というらしいですが、そもそもLinuxのアプリケーションがこのHiDPIに対して遅れを取っています。

顕著だったのはGimpのアイコンが小さすぎて作業ができなかったこと。
設定を変更することである程度使用できるようにもなりましたが、面倒なのでディスプレイそのものの解像度を落としました。

解決、ではないですが個人的にはこれで十分なので、この解像度で運用します。

タッチパッド、トラックポイント

デフォルトのままで特に問題はなさそうです。

ただ、「libinput-gestures」で3本指ジェスチャーを設定したかったので、Grubの設定を変更しています。

$ sudo nano /etc/default/grub


GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=10
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash psmouse.synaptics_intertouch=1"
GRUB_CMDLINE_LINUX=""

指紋認証

びっくりしたことに、OSレベルでサポートされていますので、最低限使用するだけでしたら問題ありません。

 

ただし、この指紋認証は「ログイン」のときに使用できるだけです。

Sudoなどのコマンド時にも使いたい場合は、設定が必要です。

顔認証

せっかくカメラがあるんだから、という気持ちもあり、設定しました。
セキュリティ的にはどうなのかなと思います。
また、使い勝手はWindowsに負けるので、個人的には指紋認証だけでいい気がします。

 

スピーカー

キーボード上部に2ヶ所、底面手前に2ヶ所の合計4ヶ所のスピーカーがありますが、
デフォルトでは、底面2ヶ所しか動作していないようです。

正直、Redditを見るまで気づかなかったレベルですが。

設定をしましたが、正直何が正解だったのかわかりません。

ArchLinuxでは、ThinkPad X1 Carbonの設定が載っています。

一応、4チャネルってあるから動いているのでしょう。

boolee@TPX1NG1:~$ sudo speaker-test -c4 -l1 -twav

speaker-test 1.2.3

再生デバイス: default
ストリームパラメータ: 48000Hz, S16_LE, 4 チャネル

 

LTEカード

Linuxでサポートされていないという情報があったので、購入時からFibocom L850-GL は選択していません。

 

ざくっと以上です。
触り始めて2週間くらいですが、思った以上に気に入り始めています。

 

 

 

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