概要
Motorolaと言えば、格安スマホのイメージが強い印象ですが、最近では折りたたみ式スマホの「Razr 5G」といった高級機を日本国内でも投入しています。
そんな中、海外で発表された「Motorola moto g100」は、ハイエンドスマホへの足がかりになり得るスペックであり、価格帯も5万〜6万円であることを考えると、十分に日本国内でも人気が出ると思います。
発熱問題に揺れるSnapdragon888ではなく、Snapdragon870を搭載しているところに興味が湧きつつ、5GやVoLTEへの対応状況も気になりましたので、その結果を記録として残しておきます。
デバイスについて
「moto g100」とは
モトローラが2021年3月25日に発表したハイミドルに相当するデバイスです。
日本では発売することは予定されていませんが、モトローラ自体が日本で展開しているので、日本でも問題なく使えると思い購入してみました。
ちなみに中国では同じ機種を「motorola edge s」としてすでに販売しており、レビュー記事も見ることが出来ます。
私もこの記事を参考にさせていただきました。
グローバル版「g100」と中国版「edge s」の違い
どちらも同じデバイスなのですが、
ハード的なスペックで言えば、重さが8gほどの差があるだけで、
対応バンドなどは問題ない程度の違いです。
どちらのモデルもdocomoで言えば、プラチナバンドであるband19がないのがネックですね。
そういう点では、Softbank回線が最も適しているのではないでしょうか。
両機の違いを表にしてみました。
対応バンド欄の緑背景文字はSoftbankが対応しているバンドです。band42まであるとは驚き。
moto g100 | motorola edge s | |
重さ | 207g | 215g |
対応バンド |
|
|
価格 | € 500前後(8GB/128GBモデル) →66,000円前後? |
$ 460前後(8GB/128GBモデル) →50,000円前後? |
日本語 | 対応 | 非対応 adbコマンドで対応可 |
Google Play | 対応 | 非対応 別途インストールで対応可 |
AndroPlusさんのサイトで紹介されている手順を踏めば、edge sでも十分日本語化できるので、価格を考えると中国版の方がお得感は強いですね。
また、bootloaderをアンロックすれば、グローバル版のROMも焼けそうです。
私は
- bootloaderのアンロックが嫌
- 作業が面倒
- 重さ8gの差にこだわる
という理由でedge sのグローバル版であるg100を選びました。
注文から到着まで
購入先は「Amazon.it」
ヨーロッパ圏のAmazonや小売店を見ましたが、結局安いのはイタリアのAmazonでしたので、そちらで購入しました。
イタリアのAmazonで買っても発送はポーランドから。「EU」って感じがしていいですね。(てきとー)
Amazon.comのアカウントがあれば購入することができます。
あと、イタリア語は全く読めませんが、Google翻訳で常時「日本語」としておけば、決済まで全く問題なく購入できます。
トラッキング
4月24日に注文して、UPSが配送を担当しています。
4月28日には日本国内入り、クロネコヤマトに引き継がれました。
そして、私の都合で1日ずらして29日に受け取ることができましたので、速いほうだと思います。
UPSのステータスメールより
ロケーション | 日付 | 現地時刻 | 説明 |
---|---|---|---|
Tokyo, Japan | 2021/04/28 | 10:32 AM | 空港上屋スキャン(輸入) |
Narita, Japan | 2021/04/28 | 08:40 AM | 施設を出発 |
Narita, Japan | 2021/04/28 | 08:03 AM | 施設に到着 |
Shenzhen, China | 2021/04/28 | 03:04 AM | 施設を出発 |
Shenzhen, China | 2021/04/27 | 11:52 PM | 施設に到着 |
Koeln, Germany | 2021/04/27 | 06:19 AM | 施設を出発 |
Koeln, Germany | 2021/04/26 | 11:14 PM | 施設に到着 |
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 09:28 PM | 施設を出発 |
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 07:55 PM | 空港上屋スキャン(輸出) |
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 07:16 PM | 施設に到着 |
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 07:05 PM | 施設を出発 |
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 05:21 PM | 発地国センタースキャン |
2021/04/26 | 03:11 PM | UPSはお客様の荷物の通関手続きを行っています。 |
|
Poznan, Poland | 2021/04/26 | 02:04 PM | 集荷スキャン |
Poland | 2021/04/26 | 01:18 PM | 荷送人がラベルを作成しましたが、 |
東京に着いてからは、クロネコヤマトに引き継がれました。
荷物状況 | 日 付 | 時 刻 | 担当店名 |
---|---|---|---|
通関完了 | 04/28 | 00:00 | UPSお客様サービスセンター(新木場) |
発送 | 04/28 | 00:00 | UPSお客様サービスセンター(新木場) |
持戻(ご不在) | 04/28 | 18:22 | **センター |
配達予定 | 04/28 | 18:16 | **センター |
依頼受付(再配達) | 04/28 | 19:28 | 東京主管支店 品質担当 |
配達完了 | 04/29 | 11:55 | **センター |
各種設定など
初期設定
モトローラは、GoogleのPixelシリーズのようなピュアAndroidに近いため、余計な設定もすることなく進められました。
余計なアプリもなくていいですね。
SIMカード
nano SIMカードは2枚差し出来ます。
MicroSDを使いたい場合は、SIM2枚のうち1枚が使用できなくなります。
APN
SIMを挿せば、いくつかのAPNが設定されています。
Softbank系はオフィシャルなものが設定されています。
VoLTE
一番気になっていたのは、VoLTEでした。
情報を収集していたところ、「moto g 5G」ではVoLTEが使えない、という記事を発見していたからです。
結果としては、何もせずに使用できました。
5G接続
5Gの怖いところは、接続できるかどうか確実な情報がない、ということです。
例えば、ソフトバンクが展開する5Gの周波数は「n77」というバンドですが、
このmotorola g100もスペック表に「n77」と記載があるからと言って、接続できるわけではないのです。
実際、OnePlus 9 Proでは結果として5Gに接続できたとは確実に言い切れませんでした。
motorola g100ですが、結果としては、特に設定もなく接続できました。
OoklaのSpeedtestアプリにて接続テストを行った見た結果です。
LTEと表示があるものでも、速度的には5Gであることが確実かと思います。
(Cellmapperアプリにて「5G State Connected」を確認しています。)
テザリング
Softbank系SIMを使用していると、SIMフリー端末ではテザリングを使用することが出来ない可能性がありますが、問題なくテザリングも出来ました。
WideVine
「L1」を確認できましたので、アマゾンプライムビデオ等では、HD画質の映像を見ることが出来ます。
雑感
いいところ
- 5G、VoLTEがデフォルトで使用できるのは、かなりなアドバンテージです。
- 207gですが、横幅が狭い分、それほどの重量感は感じません。
- AOSPのような、ピュアなAndroid OSは非常に使いやすいです。
悪いところ
- 液晶がLCDなのが残念。直射日光の強いと屋外でも使用が厳しいですね。
- カメラはあまり期待をしないほうがいいと思います。(GCamでの代用もできます)
- バッテリーの消費量の少なさに期待しましたが、それほどでもなかったです。
はっきり言って、OnePlus 9 Proより全然、おすすめです。
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