いい加減、端末の整理をしよう。
イーモバイル版HTC Ariaではなくて。
なんとなく、HTC Ariaという言葉が気になって調べていたら思いの外小さい端末であることに気付きました。
しかも、EMobileから「S31HT」という名前で国内販売しているじゃないですか・・。
さっそく、仕事帰りにビックカメラでホットモックを触ってみると一目惚れ。
購入決定。
いつもの1shopmobileで購入してみようと思ったら「Unavailable」で購入できず。
チャットで日本語担当のリタさんに聞いても入荷予定なし。
次にHandtecで調べてみても、out of stockで購入のメドが立たなくなってしまいました。
仕方なく、オークションで海外から未使用品を発送してもらいようやくゲット出来ました。
rootedになれるのか。
この端末自体は2010年9月に発売されたものですので、新鮮味ゼロ。
興味があったのは、root化が出来るかどうか。
調べてみるとandroid2.2 Froyoにアップデートしてしまうとhbootがver1.02に書き換わってしまい、root化できなくなってしまうようです。
あいにく、この端末が届いた時点でFroyo。
hbootも1.02。
案の定permanent rootは取ることができませんでした。
(Temporary Rootは大丈夫ですが、/system/以下がいじれません。)
ダウングレードしてもだめ?
他の端末ではRUU(Rom Upgrade Utility)で書き換えることが出来れば、hbootも一緒に書き換わる、という情報があったのでさっそくダウングレードを試みることに。
必要な物
まずは材料を集めます。
- Kingston製のMicroSDカード
Kingston限定かどうか分かりませんが、これを推奨とのこと。
ヤマダ電機へ行って500円くらいで2GBのMicroSDカードを購入
ものとしてはこれくらいでしょうか。
Goldcardを作る
HTC製品に慣れている人に取っては当たり前のもののようですが、初めて作りました。
これがあるとデバイスチェックをなしにROMを焼けるようになるようです。(いまいちよく分かっていない)
作り方。
これも他のブロガーさんがすでにまとめているので新しそうな情報はないですが、1箇所だけ手順が違うところがあったので、ついでにまとめ書き。というかここの翻訳。
(事前にAndroid-SDKを導入しておく必要があります。手順は省略。)
1.用意したKingston製のMicroSDカードをAria本体に挿し込み、AriaとPCを繋ぎます。
外部メモリもしくは「Disk Drive」で接続してください。
PC上から「FAT32」でフォーマット。
デフォルトは「FAT」になっていました。念の為、クイックフォーマットのチェックは外してあります。
クラスタサイズに指定とかは特に気にしていません。
2.AriaのSettingから「SD & Phone storage」へ行き、「Unmount SD card」を実行。
3.同じく「Format SD card」を実行。
4.次にデバッグモードで接続。
ステータスバーから切り替えるなり、SettingsのApplications >> DevelopmentからUSB debuggingを選んでおきます。
5.次にDOS窓を開き、MicroSDカードのCIDを調べます。
C:\>adb shell $ cat /sys/class/mmc_host/mmc1/mmc1:*/cid cat /sys/class/mmc_host/mmc1/mmc1:*/cid 02544d53413032470520e21b5400a9ba
太字の数字を空白など余計なものなしにコピーしておいてください。
(DOS窓のコピーの仕方は、DOS窓のタイトルの左にアイコンがあるのでそれをクリックすると「編集」というのがでてきますから、そこで範囲の指定やコピー、貼りつけなどができます。)
6.これを変換するサイトへ行きます。
にアクセスしてテキストボックスに先ほどの数字を貼り付けます。
すると
Yer done!
00a900541be2200547323041534d5402
と出ますのでこれで完了。
かならず最初に二文字は「00」(ゼロ・ゼロ)になるそうです。
これも余計なものなしにコピー。
7.Goldcardのバイナリイメージを作ってくれるサイトへ飛びます。
アクセスしたら
- メールアドレス2箇所
- SD Card Serial (CID):
ここに「00」から始まる数字を貼りつけ。私ので書けば「00a900541be2200547323041534d5402」です。
- Select goldcard type:は「Android」
- What code is in the image?: *には、表示されているアルファベットなりを入力
最後に「Generate Goldcard!」をクリック。
不備がなければ、しばらく経った後に
Your goldcard image has been sent via email !
と表示されますので、メールをチェックしてください。
「goldcard.img」という添付ファイル付きのメールが届いていると思います。
分りやすいところに保存しておきます。
8.バイナリエディタのダウンロード
ここからHxD Hex Editorをダウンロード、インストールしてください。
9.Ariaを「Disk Drive」モードになっているのを確認しておいてください。PCから「リムーバルディスク」と書かれていれば大丈夫です。
10.HxDを起動して、バイナリをいじります。
まずは「Extras」>>「Open Disk」をクリック。
「Physical Disk」内の「Removable Disk 1」と書かれているものをクリック、そのウィンドウ下の「Open as Readonly」のチェックを外して、読み取り専用で開くのを防ぎます。
警告のウィンドウを無視して理解して「OK」
開いたら00だのF4だの見慣れない画面になると思います。
続けて「「Extras」>>「Open Disk image…」を開いて、先ほどのメールで送られてきた「goldcard.img」を選択。
「Sector Size」のウィンドウで「512 (Hard disks/Floppy disks)」を選択、OK。
「goldcard.img」のタブを選択。
「Edit」>>「Select All」
もう一度「Edit」>>「Copy」で選択した範囲をコピー。
次に「Removable Disk 1」のタブをクリック。
「Edit」>> 「Select block」
Start-offsetには「0」(ゼロ)。
End-offsetには「170」
あとはいじらずに「OK」
また「Edit」>>「Paste write」で貼りつけ。
これができない場合は先ほどの Open as Readonlyのチェックを外していないかもしれません。
「File」 >>「Save」
で終わりです。お疲れ様でした。
Android2.1のRUUをダウンロードする。
探せばいろいろなところにあるようですがここあたりからダウンロードしました。
誤ったRUUをダウンロードして実行してしまうと、完全に文鎮化してしまいます。
ちなみにHTC Ariaのコードネームは「Liberty」だそうです。
私はRUU_Liberty_hTC_Asia_HK_CHT_1.35.708.4_Radio_47.41.35.10_7.09.35.13_release_138425_signed.exeを使用しました。
あとは、Disk Driveモードを解除して、Goldcardを刺したままRUUを実行すれば終わりです。
これでダウングレード完了です。
ま、hbootが書き換わらないので意味がないですが・・・。
HK版ROMだとよく分からないソフトが大量に入っていたので、WWE版ROMを焼き直し。
KKBOXとかよく分からないよ・・・。
WWE版だと余計なソフトがない代わりに、「Vietnamese IME」とか入ってますので、空きメモリが167MBとなり、HK版ROMと比較して1MB増えたくらいでした。。。
リストアできる環境が整ったということで、前向きに考えましょう。
Android2.2のOTA Updateが出来ない
と、思いきやWWE版android2.1のROMを焼いたHTC AriaではOTAアップデートができないじゃないですか・・・
リカバリモードの「△」にビックリマークの例の画面です。
で、ボリューム上げボタン+電源ボタンでさらに入ってみるとなんだかいっぱい書いてあって、最後に
status 7 installation aborted
とありました。
HK版を焼き直してみても、同じエラー。
このままhboot1.02のrootが取れない限り、android2.1のままでいくのか・・・。ガッカリ。
頼みのGoogle先生に相談してみました。
すると
「HTC firmware OTA update 2.29.405.2 failed with status 7. How can i fix the error」
を読み進めると、
Found the solution No issues. Used the?RUU_BRAVO_Froyo_HTC_WWE_2.29.405.2_Radio_32.49.00.32U_5.11.05.27_release_151783_signed.exe to flash and all worked fine. Soon after that i got the new update notification for 2.29.405.5 and installed that as well. All good.
自己解決しました〜 違うROMを使って焼いてみたら、動作良好! すぐにアップデートの通知が来てインストールもできました。 みんな、ありがとう!!
みたいな。
今まで自分の端末が香港版だと思っていたのですが、実は台湾版だったのでは?と思い
RUU_Liberty_hTC_Asia_TW_1.35.709.3_Radio_47.41.35.10_7.09.35.13_release_137939_signed.exeを焼いてみました。
TWだから台湾版でしょう。(香港版か台湾版か見分けがつかない・・・。)
RUU+Goldcardで無事に焼き上がり、OTA Updateを敢行。
最後までアップデートが続いて、再起動。端末には、
「Conguratulations!」
そりゃめでたいさ。
ROM焼きはいつやっても怖いなぁ。
コメント
はじめまして。
SIMfree版ariaのroot化で検索をかけたところこちらにたどり着きました。
上記の記事の方法にてOTAupdateを行ったようですが、root化はされている状態でupdateできたということなのでしょうか?
どうしてもフォントを変更したいのですが、今のところのRoot化方法が定かではないようで。。。
atoさん、初めまして。
ちょっと分かりづらい書き方をしてしまいましたね。すみません。
hbootが1.02である以上、Permanent t Rootは取ることは出来ません。
一時的なRootであるTemporary Rootは取得できますが、/system/ディレクトリ以下をいじろうとすると、再起動してしまいます。
unrevokedの開発チームtwitterを見る限り、完全root化へ多くの期待を持てそうもありませんね。http://twitter.com/unrevoked
はじめまして。私も、今年になってSIMフリーのARIAを購入しました。
バッテリの持ちはどうですか?私SoftBankのUSIMで運用していますがUSIMをさしていると満充電から一切の操作をせず、デフォルトのアプリ以外は起動させず画面を消した状態で8時間ほどしか持ちません。USIMを抜いた状態だと24時間以上保ちます。
改善になるかと思い上記の手順でRUUを試しているのですが、エラー[140]:BOOTLOADERエラーとでて先へ進みません。写真を見る限りではバージョンなどは一緒なのですが、上記の手順以外で準備するファイルや設定、本体側の操作などがあるのでしょうか?
唯一SDカードが調達できず説明とは違うものでためしているのでGoldcardで失敗している可能性はあります。
勝手ながら、アドバイスなどがありましたらお教え下さい。
初めまして。アクセスありがとうございます。
今はメインで使っていないので、継続的にバッテリの持続性について具体的に計測したわけではないですが、極端に悪いという印象はなかったです。
あと、GoldCardを作成する場合、microSDカードのメーカーを選ぶようですからもしかすると失敗しているかもしれません。
記事のとおり特別な操作やファイルを用意しているわけでもないですし。
HTC Ariaはあまりいじっていないので、具体的なアドバイスというのは・・・・できません。ごめんなさいm(__)m
ご返答ありがとうございます。
SDカードを変えて再度試みてみます。
はじめまして。
http://wikiwiki.jp/htcaria/?root
いつものwiki覗いてみたらやっと完全root化できるようになったみたいですね。
私もこの方法を真似して完全root化しました。
完全root化したら、いつもの方法でフォント変更できました。私の場合は、2.2のくせにタイ語が標準で乗っかっていない、フォント変更もできないということが、S31HTに対する唯一の不満だったのでやっと不満が解消されました。
はじめまして、こんにちは。
情報ありがとうございます。
HTC Ariaも薄くて良い端末ですよね。結構好きでした。
Hbootのバージョンが1.02になる前の端末を探すべく、ebayや香港の業者から計4台購入しましたがどれもHbootが1.02になっていてがっかりしたのを覚えています。
(事前にandroid2.1 Eclairであることを確認したのにも関わらず、すべてfroyoになっていました。)
Rootが取得できないことで売却してしまいましたが、ようやくRoot化取得できたようで楽しみも広がりますね。
HTC AriaはCyanogenmodの公式サポート端末だったはずですから、入れてみたい衝動に駆られます。
ただこの端末をもう一度買い戻すことは・・・がまんがまんです(笑