Nokia N95のボリューム(カメラのズーム)スイッチが壊れた。再投稿。

NOKIA改造・故障・修理

唐突ですが、2007年12月のあたまにNokia N95タイ語版を購入しました。
現在は、N73(Softbank 705NK)とのSIMカード入れ替えで併用しています。

日本で発売されていない携帯電話なので、日本語表示化やアプリケーションのインストールなどいろいろやったことは多いです。
ただし、これらは先人の人柱さん達がすでに公開しているのであえてここでは公開しません。

しかしながら携帯電話がハードウェア的に壊れたとき、その対処方法は困難を極めます。
Nokia日本法人はありますが、日本法人ですら発売されていない携帯電話ですから、サポートは一切ありません。
あれが分からない、これはどうするの?という情報は全てネットで収集するほかありません。

先述したとおり、ある程度の情報は集まりますが修理方法が掲載されているサイトはほとんどないので、自分が人柱となってここに公開したいと思います。

N95.gif




今回壊れたところは、

スイッチ

ここ。

なんかカメラのズームが効かないなぁ?と思っていたら、スイッチが基盤から外れていました。

なんとか情報を集め、開腹作業に移ります。(PalmVx以来の本格的開腹作業です。)

使用する道具

開腹作業

最初にバッテリを必ず外してください。

次に、へら状のもので開腹していきます。
へらでこじ開けていく。
この携帯はディーププラムですがこのディーププラムの部分はネジなどで固定されていないので、結構簡単に外れます。
一瞬、壊れそうですが力を入れすぎず、思い切って。

外側が取れると基盤がむき出しになります。

外側が外れる。
赤丸印の4本のネジをT-6ドライバーで外します。
星形の穴は、結構ネジをつぶしてしまいますので気をつけてください。

キーパッドを外すとさらに黒のインチネジがあります。
インチネジを外す。

 

ネジを取るといわゆる三枚おろしの状態になります。
液晶ディスプレイは、平型ケーブルでメイン基盤と接続されていますので、うっかり切ってしまったりしないように気をつけます。
三枚おろし

 

IMEI番号などが掲載されている基盤を取り外すとメイン基盤があらわになります。
今回壊れたスイッチは赤丸のところです。
赤丸の左隣に同じようなものがありますが、これが取れてしまいました。
基盤をあらわにする。

半田付け

スイッチの概念図
スイッチ自体は↑このようになっています。ミリ単位の非常に小さなモジュールです。

ここからは半田付けが始まります。

練習
私は今回初めて半田を触りました。
その特性すら全く知りませんでした。
私は手先はいくらか器用ですが、多少不器用な人でも練習すればある程度のことは出来るようになると思います。ただし、完全自己責任でお願いします。
適当なプレートでミリ単位の半田を付けられるように練習すること2時間ばかり。

とりあえず、付いた。
とりあえず、苦労の末、つきました。
仕上がりがものすごく汚いです。仕方ありません、素人ですから。
注意点としましては、

  • スイッチモジュールの四本の足同士を半田でくっつけてしまうと、スイッチがうまく作動しない。
  • スイッチモジュールの右、L字型になっている金色の部分は電気信号が走っているようです。最初、このL字型とスイッチモジュールの足を一つの半田の塊で載せてしまい、キーパッドすら動作しなくなってしまいました。もし、L字型の方にも半田がついてしまったら、薄くのばしてみれば、OKかと思います。(保証はしません。)

あとは開腹作業の順番を元に戻して、組み立てです。

電源をいれ、無事に動作することを確認いたしましたが、なぜかソフトウェアがインストールできないものも出てきてしまったので、完全フォーマットしました。

リセット方法は3つ。

  • ソフトリセット *#7780# を待ち受け画面で。ロックコードはデフォルトでは12345。
  • ハードリセット *#7370# を待ち受け画面で。ロックコードはデフォルトでは12345。
  • 完全フォーマットは「通話 + * + 3 」を押しながら電源ON。起動時に国を選択する画面になれば成功。

今回のネタ作りに先人の人柱さんたちに感謝いたします。

今回参考とさせていただいたサイトや情報

booleeをフォローする
BOOLEE STREET.net

コメント

  1. kazki より:

    私のN95のボリュームスイッチも同様に壊れてしまい、
    本ページを参考にして半田付けすることができました。
    有難うございました。
    ちなみに、さらなる半田付けのコツとしては、半田の量を極力少なくし
    (ほとんどコテ先にちょこっと光るくらいの量の半田でピンポイントで)
    押し当てるというやり方で5?10秒程度、都合4箇所を接着していく
    ということで、かなり見栄えよく出来たかと思います。
    ともかく、本ページの情報は大変参考になりました。
    重ねて御礼申し上げます!

  2. kazki より:

    boolee様からメールを頂いたので、こちらのページのほうに
    半田のコツについて、もうちょっと書かせて頂きますと、

    >(ほとんどコテ先にちょこっと光るくらいの量の半田でピンポイントで)

    もともと付いていた半田が残っていますから、それを<再利用>すれば
    大体付いてくれると思ったわけです。

    でも熱が伝わらないといけないので、ある程度コテのほうにも付けておかないと
    いけないので、上記のようなやり方になったわけです。

    ともあれ、本ページの情報は大変助かりました。
    有難うございました。