最近、Advanced Stock Kernelを見ないなぁと思ったら、みんな自前で作っていたんですね。
kernelのrepackツール
XDAをフラフラと覗いていたら、こんなツールがあったんですね。
何をしてくれるのか、解説を読むと
- DM Verityを無効化
簡単に言うと、/systemパーティションに改変があると起動しませんよ機能 - SONY RICを無効化
/system以下にアクセするとすぐに再起動してあげます機能 - TWRPをインストール
- SupserSUをインストールしてroot化
- DRM機能復活のファイルをインストール
自前でkernelをビルドできない自分にとっては、最高のツールです。
RICだのDM Verityのことについて詳しくは
- Xperia Z4やZ5のroot化が困難な原因、dm-verityとは?:AndroPlus
をご覧ください。
必要なもの
いろいろと下準備が必要ですが、bootloaderをアンロックするような人にはデフォルトの環境かと思います。
- rootkernel_v4.31_Windows_Linux.zip
前述のサイトからダウンロードできます。 - Flashtool
ftfファイルしかない場合は、Flashtoolがあると便利です。 - Xperia Firm
Flashtoolがなくても、Xperia Firmを使ってファイルをダウンロードすることができます。 - SuperSU.zip
XDAにありますので、ダウンロードします。
stableと書かれた安定版「2.65」を使用したところ、LMT Launcherがうまく動作しなかったので、「LATEST」版である「BETA-SuperSU-v2.71-20160331103524.zip」を使いました。
環境
- Xubuntu 16.04
で実行しています。
adbやfastbootコマンドが使えるようにしておきます。
ftfファイルからkernel.sinを抜き出す
今回は、Xperia Z5 Compact E5823、32.1.A.1.185のftfファイルを使ってみました。
ftfファイルは実質、zipファイルですので、解凍するなりして、「kernel.sin」を抜き出します。
kernel.sinをkernel.elfにする
Flashtoolを起動して、Tools->sin editorを起動。
ファイルを指定して、Extract Dataをクリックするだけ。
rootkernel_v4.31_Windows_Linux.zipを解凍
解凍したら場合によっては、実行権限を与えないとダメかもしれません。
$ chmod +x *
雑過ぎw
このフォルダ内に、「kernel.elf」と「BETA-SuperSU-v2.71-20160331103524.zip」を入れる。
「BETA-SuperSU-v2.71-20160331103524.zip」の方は、「SuperSU-v.2.7.zip」と名前を変える。
では、repack実行
実行方法は、
rootkernel.sh [kernel.elfのファイル名] [repack後のファイル名.img]
で指定します。
$ sudo bash ./rootkernel.sh kernel.elf adv_stock_kernel.img
- Unpacking kernel
Found elf boot image
Kernel version: 3.10.84
Found appended DTB
- Detected vendor: somc (Sony), device: suzuran (Z5C), variant: row
- Unpacking initramfs
- Detected platform: 64-bit
- Detected Android version: 6.0
- Disabling dm-verity
- Disabling SONY RIC
- Installing TWRP
- Found SuperSU-v2.71.zip
Adding service entry for SuperSU
- Configuring keyprovd
- Configuring credmgrd
- Configuring secd
- Configuring wvkbd
- Configuring drmserver
- Creating new initramfs
- Creating boot image
- Cleaning up
Done
これだけで、TWRPとDRM Restoreが入って、RICもDM verityも無効になる!!
fastbootでさくっと焼くだけ
あとはfastbootコマンドでインストールするだけ。
$ fastboot devices $ fastboot flash boot adv_stock_kernel.img
TWRPの起動はボリュームアップです。
ボリュームダウンでは起動しません。
日本語も選択できますが、リソースがないのか、日本語は表示されません。
本当は、ツールに頼ることなく、自分でkernelをビルドした方が勉強になるのだと思いますが、どうもやる気が起きません・・・
どうでもいいですが、Xperia X Performanceの発売日は6月下旬から7月ですか・・・
appleみたいに発表してすぐに売りだしちゃえばいいのに、といつも思います。
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