念願の甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根をトレイルランニング

登山

トレイルランニングを始めて1年。
いつのまにか黒戸尾根を走ることを目標にして、いろいろと装備やペースなど考えてきました。
そして、ついに決行です。

  • 2010/07/26 晴れ
  • 宇竹駒ヶ岳神社→七丈小屋→甲斐駒ヶ岳 往復
    全行動時間7時間30分 休憩をのぞいた登山時間6時間30分
    走行距離16.4km

アプローチ

朝は3時に自然と目が覚めすぐに出発。
自宅近くのコンビニで行動食などを購入し、首都高、中央道を順調に走らせ須玉ICで下りました。
登山口までのルートをあまり調べていなかったため、カーナビのゴール地点の設定を間違え予定よりも少し到着が遅くなりました。

登山開始

準備運動もほどほどにスタートです。


宇竹駒ヶ岳神社


スタート早々、稜線に出るまでの急な坂道を走ります・・・というか走る余裕もなく歩きます。


笹の平。
あと7時間という時間が怖いですが、自分の中では走ってあと3時間30分程度と考えていました。


笹の平から先は比較的平坦なルートになったため走りやすかったですが、とにかく疲労回復に努めたせいでスピードは出ません。
途中、富士山がきれいに見えました。


刃渡り。
このコース自体が初めてで刃渡りは危険かな、と思っていたのですが鎖もあるし、この岩の横には道はあるしと危険度としては低い方かと思います。


刀利天狗。

道は五合目の小屋へ向けて行くのですがその廃墟後から先は登り返し。

階段が疲れ切った足には堪える。


気づけば七丈小屋。
水があったので写真中央左に写っている小屋の人に断りを入れ、ありがたくちょうだいしました。


頂上が見えてきた八合目御来迎場。


ルート自体は走りやすいのですが、結構な数の鎖場がありますのでちょっと注意が必要です。


頂上かと思いきや、手前の神社。


そして頂上。
普段はオートシャッターで写真を撮るのですが嬉しかったので思わず撮影をお願いしてしまいました。


普段は赤岳に登って甲斐駒ヶ岳を見ることが多いのですが、今度は赤岳の雄姿を見ることができました。

雲は多かったものの、赤岳をはじめとして富士山、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、聖岳、塩見岳(だと思う)、北アルプスの山々など一望することができて最高でした。

下山途中、手鼻をかんだら突然鼻血が出てきてしまい、思わぬロスタイム。
しかしながら、当初目標としていた登り4時間、下り3時間の合計7時間以内に下山するという目標を達成することができ、登りは4時間00分30秒、下りは2時間33分という結果となりました。
登りでは七条小屋での休憩時間はタイムに入っていませんが、小休止はすべてタイムに含まれています。
下りの方は小休止もタイムに入れてしまいましたので、あまり正確な時間ではないです。

今回思ったこと。

甲斐駒ヶ岳のしかも日本三大急登と呼ばれる黒戸尾根を私が登ろうと思ったのには、ハセツネカップの優勝者が2時間30分くらいで甲斐駒ヶ岳の頂上まで行ってしまうというのをNHKで見て衝撃を受けたからです。
昭文社の地図上に掲載されているこのコースの所要時間は登り9時間30分、下り5時間30分です。それを2時間30分で登ってしまうなんて、スゴイと思いました。
それに対して自分は登り4時間、下り2時間30分。
優勝された方にはもちろん遠く及びもしませんが、自分自身、まぁ初めてにしてはそこそこ良いタイムだったなぁと思いました。

では、このタイムをもっと縮めるのか?
縮めるにはどうすれば良いのか?

今回、12リッターのリュックの中には

  • 水分2リットル
  • おにぎり3個、ウィダーインゼリー3個、魚肉ソーセージ大1本
  • 一人用ツェルト
  • カッパ上衣
  • 緊急用キット
  • ヘッドライト
  • 貴重品

が入っていました。
タイムを縮めるには自分自身のトレーニングが一番重要だと思いますが、これらの装備を軽量化すればもう少しタイムは縮まったはずです。
水2リットルなんて飲みきらなかったし、重すぎると思いました。

改めて、タイムを縮める必要ってあるのかな、と。

人それぞれ山に求めるものはあろうかと思いますが、私はトレイルランナー以前に山屋です。
何か事故があって一晩山の中で過ごさなければならないとなった時、やっぱり一泊ビバークできる装備は必ず持って行きたい。
単独行ですから人に頼れないので緊急用の補修キットや救急道具も持っておきたい。
これらを犠牲にしてまでタイムを縮めようとは思わない。

今回思ったことは、安全に帰宅してこそ登山だと。
だからタイムを縮めようとする方向には向かわないでしょう。
安全に登山をして、無事帰宅するにはどうすればいいのか、これをもう少し考えたいと思います。

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